不妊治療とうつ病、その辛さと対処法とは? | スリムキュー - slimqu

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不妊治療を始めたら「うつ病」になった。いや、不妊と知った時から何だかうつ気味。

不妊治療を続けるのは、精神的にも肉体的にも金銭的にも負担がかかることです。そこにうつ病まで加わることで、さらに追い込まれてしまうケースは少なくありません。

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今回は、不妊治療経験者がどんなことを思い、感じているのか、不妊治療の辛さ、また、うつ病にならないための対処法などを書いていきたいと思います。

目次

不妊治療ってそんなにツライの!?

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うつ病を抱えながら不妊治療をしている人も決して少なくありません。元々うつ病を患っていたわけではなく、不妊治療を長く続けていく内に、うつ病を患ってしまう人が少なくないのです。

不妊治療は、いくら努力をしても結果が出ないこともしばしばです。こんなに頑張ってるのに、こんなにお金も使っているのに、何故妊娠できないの!?自分が悪い、相手が悪い?

こんなふうに、だんだんと心に余裕が持てなくなり、いつの間にかストレスが溜まって自分を責めたりパートナーを責めるようになってしまったり。

「お子さんはまだ?」と何気なくかけられる言葉に傷ついてしまったり。心ない言葉を聞くたびに、自分が欠陥品のように思えてきたり…。

不妊治療は「出口の見えないトンネル」と表現されることもあります。「不妊治療をした人にしか不妊治療のツラさは分からない」ともよく言われます。

実際に不妊治療の経験のない人は、何がそんなにツライのか、よくわからないですよね。

不妊治療者の声

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実際に不妊治療をした人の声から、当事者はどのような苦しみを抱えているのかを見てみましょう。

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タイミングの段階なので経済的な負担は少ないですが、「この日にタイミングを!」と病院で言われても、主人がその気になってくれないことが多いです。仕事で疲れているのは分かりますが、タイミングが取れないと、その周期は妊娠の可能性がありません。何のために病院に通っているのかわからなくなります。

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主人の実家の両親から孫の催促があり、なかなか妊娠しないので不妊治療を始めました。主人に原因があることが分かったのですが、主人の両親は私の方に原因があると決めつけています。主人のプライドもあるし、男性不妊であることを私の口からは言えません。できれば主人の方から言って欲しいのですが、言いたくないようです。主人に原因があっても、実際に治療を受けるのは女性の私なのも、ちょっと納得がいかない部分があります。

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病院に行っても原因が分からずで、どうしていいのかわからないまま何年も経ってしまいました。歳をとって、段々と妊娠する力も低下してきていると思います。体外受精でたくさんのお金を使いました。しかし、ここまで頑張ったという思いもあり、止め時がわかりません。本当に子どもが欲しいのかすらわからなくなって自暴自棄になることもあります。

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薬の副作用が強く出てしまい、連日の嘔吐や倦怠感から寝たきりみたいな生活になることもあります。情緒不安定になることもあり、主人に当ってしまうことも増えました。体外に進む前までは仕事もしていましたが、体調的に続けられないし、そもそも通院ができません。病院の先生は、当たり前のように、明日も来てくださいなどとおっしゃいます。仕事も辞め、自宅に引きこもる生活になってしまいがちで、しかも結果がでないというのが苦しいです。自分の時間が増えた分、妊娠について考えてしまう時間も増え、パートでもした方がいいのかなと思っています。でも、パートでも通院は困難だろうなとも思います。



周りの目が気になります。体外受精でしか授かることができないのに、神の領域に手を出すなんて!!という見方をする人もまだまだいます。障害のリスクなんかも自然と変わりないと病院では説明を受けていても、もし万が一障害児が産まれてきたら、人の手を加えた結果としか思ってもらえないでしょう。また、不妊治療をして産まれてきたというだけで、ママ友から仲間はずれにされるという話もよく耳にします。こんなだから、不妊治療はみんなこっそりとし、一人で悩みを抱えてしまうのだと思います。

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子どもが欲しいはずなのに、子どもを見るのが辛くなる時があります。周りの友だちはみんな子持ちなので、会うのも憂鬱になるし、会っても子どもの話ばかりで惨めな気持ちになります。初めて会う人には、「子どもは?」と必ず聞かれ、「若い内に作ったほうがいいよ」などと言われてしまいます。「子どもの作り方知らないの?」なんて言われたことも。女性として欠陥品扱いされていると感じる時すらあります。みんな、当たり前のように妊娠、出産をしていて羨ましいです。

このように、不妊治療を行っていく中でさまざまな悩みや葛藤が生まれてきます。紹介した以外にも、非常に多くの種類の悩みがあります。

中には、不妊治療が原因で離婚をする夫婦もいます。二人で取り組んでいたはずなのに、いつの間にか自分一人が頑張っている、ひとりだけ苦しんでいると思ってしまい、それが原因で夫婦間が険悪になってしまうケースもあるのです。

私自身も現在、体外受精に挑戦中ですが、夫婦両家の反対、薬の副作用、痛みなど、今現在もツラさは十分にあり、疲れもかなり感じています。

心身共におかしくなる前に、今回の治療が一段落したらしばらくは全ての治療を休もうと思っています。

不妊うつになる前に早めの対処を

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不妊治療は、想像以上に精神的にも肉体的にも金銭的にも、抱えきれないほどのストレスを感じることの多い治療です。

不妊治療を続けていく上で、もし、気分が浮かない日が続くなど、気になることがある時は、早め早めの対処をして欲しいと思います。

私が実践したことは以下のようなことです。

趣味や習い事をする時間を作る!

不妊治療を始めたと同時に書道教室に通い始めました。書いている時は無心になれるし、一緒に習っている人とのおしゃべりでストレス解消になりました。しかし、薬の副作用が強く出てしまう体質で、半年程で通えなくなってやめました。

信頼できる友だちに話を聞いてもらう!

地元から離れたところに引っ越したせいもあり、近くには知り合い程度しかいません。LINEなどで昔からの友だちと愚痴り合ったりしながら、ストレスを抱え込まないようにしています。

たまには泣き言も言う!

主人に対しては、たまに「ツライーツライー」などと冗談ぽく言っています。実家の両親に言うと不妊治療を反対されるので、辛いと言わない方が賢明です。

ご飯は手抜きで美味しいものを!

味噌汁の作りおき、ジャガイモの丸焼きなど、とにかく手抜き料理の幅が広がりました。

体調がいい時は外に出る!

ウォーキング、休日のお出掛けなどで気分をリフレッシュさせています。

漢方薬に頼る!

漢方医さんのいる病院に通っているのですが、寝付きが悪い、めまいがする、吐いてしまうなど、症状に合わせて処方してもらっています。漢方薬局やドラッグストアで買うと高いので要注意です。病院で処方してもらうと保険が利くので、2ヶ月で5000円程度です。

ネットで不妊治療の仲間を見つける!

ネットの掲示板を通して、不妊治療を受けている人と仲良くなりました。連絡先を交換して、ケータイで毎日のように連絡を取り合っています。不妊治療は専門用語なども多く、不妊治療の経験がない友人には話せない内容もありますが、経験者なら専門的な相談もできます。先日の移植の時も、直前まで励ましてくれてとても心強かったです。



これらは私がしていた、または、実践していることですが、まずは、自分の好きなことをたくさんして欲しいと思います。

不妊治療専門の病院などでは、不妊治療カウンセリングが受けられることもあります。心療内科に行くのもいいと思います。私は心療内科で薬漬けになってしまった経験があるので、漢方医さんを選択しています。

心療内科に行く場合は、薬ばかり出すのではなく、ゆっくりと話しを聞いてくれるところを選ぶようにしてくださいね。

また、話を聞いてもらうだけであれば、市の健康課などが無料相談をしていることもあるので、問い合わせてみるのもよいかもしれません。

各都道府県ごとに、不妊専門相談センターが設置されているので、電話や面接で悩み事や相談事を聞いてもらうこともできます。私も2回、電話した経験があります!一人で悩んでいないで、話を聞いてもらうだけでも心が軽くなりますよ。

※不妊・妊活についてのシリーズは続きます。

記事作成日: 2015年3月31日 / 最終更新日:2016年5月27日

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