離婚の前に知っておきたい!モラハラの原因と理由 | スリムキュー - slimqu
最近、モラハラについて何かと話題になっていますね。
「言い返せない」「一緒にいると動悸がする」「束縛されているのは愛されているから」
一緒に過ごして楽しい時間も笑いもあり笑顔もあるけれど「本当に幸せなのだろうか」と考えたことはありませんか。
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いつも顔色を伺っている自分に気づいているけど殴られたりしたことは一度もない。彼はむしろ、そういう人に対しては嫌悪感を示す人だ。口癖は「力のある奴は絶対に人を殴ってはいけない。暴力は最低だ」
今回はパートナーがいるなら知っておきたい、モラハラについての原因と理由を記載しておきます。
目次
DV、モラハラとは
DVとはdomestic violence(ドメスティックバイオレンス)の略。元々は夫婦間で起こる家庭内暴力のことを指していたようですが、夫婦だけでなく恋人間での暴力もDVに含まれます。
暴力といえば叩いたり殴ったり蹴ったりと、肉体的にダメージを与える身体的暴力を想像するかと思いますが、そういった暴力だけでなく、暴言やダメ出し、過度な束縛、また、それとは全く逆の「無視」なども含まれます。
最近耳にすることが多くなった「モラハラ」は、モラルハラスメントの略で、いわゆる精神的な暴力のこと。
「モラハラ」ということばが知られるまで、そういった暴力のことを「精神的DV」と言っていました。
肉体的に受ける暴力と違い、精神的な暴力は目に見えにくいため周囲にも気づいてもらいにくく、本人でさえも被害者であることに気づいていない場合があります。
じわじわと真綿で締められていくような絶望感と闘いながらも、それでも相手を責めることはせず「私が悪い」と思い込んでしまうのもDV・モラハラの特徴のひとつ。
離れたときに初めて「モラハラの被害者」であったことに気がつくということも。
DVは身体的暴力だけじゃない。モラハラチェック!
DVとかモラハラとか自分には関係ない、無縁だ、と思っていても、気がついていないだけで実は被害者であったり加害者であったりすることもあるんです。
こんな経験ありませんか。ほんの一例です。
- 何か問題があればすべて自分のせいにされる
- パートナー(夫・妻・彼氏・彼女)にバカにされる
- 俺がいないとお前は何もできないと言われる
- 必要以上に嫉妬される・束縛される
- 自由に外出させてもらえない
- 行動を逐一チェックされる
- メールの返信を強要される
- 同窓会や会社の飲み会への参加を止められる
- 交友関係を否定される
- 話しかけても無視される
え!?こんなことが!?と思われるかもしれません。たまになら我慢もできそう、そんなことが積み重なることで感覚が麻痺してきて、精神的DVやモラハラなのに気がつかない、という状態になるのです。
DVやモラハラは加害者に自覚なし
モラハラの厄介なところは被害者にも加害者にも「自覚がない」または「自覚が薄い」ということ。
モラハラの加害者は正論で攻めてきます。そうなんです。一見、理不尽にも思えるようなことでも言い返すことができないくらい正論ぶった意見をぶつけてくる場合、被害者は「やっぱり私が悪いんだ」と思い込んでしまうのです。
加害者はこう言います。
「手をあげる(暴力を振るう)人は最悪。それは人間として最低」
「(外出管理に関して)愛してるから、心配だから、守るために仕方ない」
「何か間違ったこと言ってる?何かあったら言ってみて」
加害者はいつでも正しく、自分がモラハラ夫(逆の場合もあり)であることに気づいていません。
こんなふうに言われたパートナーも、
「自分は暴力は振るわれていないし、普段は優しくされてる」
「自分は愛されているんだ。私が心配かけているんだ」
そう思って、その異常な状態をも仕方ないとあきらめてしまいます。
場合によっては「自分が教えてやってる」「言うことを聞いていればいいんだ」と高圧的な態度に出られる場合もありますが、パートナーは飼いならされたペットのように流れに任せて逆らうことをしなくなります。
モラハラ夫(妻の場合あり)は「自分は常に正しい」「愛しているから、夫婦(恋人)だから当たり前」と思っている傾向があるのです。
DVやモラハラは被害者にも自覚なし
「それって精神的DVやモラハラなんじゃない?」
モラハラの被害に遭っているにも関わらず、そう言われてもピンと来ない、私は違う。何故そう思ってしまうのでしょうか。
簡単に言ってしまえば「感覚の麻痺」です。普段は優しいし、人当たりもいい。殴られるなんて経験もない。何か自分が失敗したときに罵倒される、ボンヤリしているからチェックされる。やっぱり私がだらしないからなんだ。そう思うから「自分が悪い」という結論になってしまいます。
それでも客観的に見ればわかりそうなことなのに、当事者は気づかない。そんなことが繰り返されているうちに完全に感覚が麻痺し、「何か変だ」という感情も湧かなくなってしまうのです。
最初のうちは「何か変だ」と感じていても、いつの頃からか萎縮して何も言い返せなくなり、またその気力さえ奪われてしまいます。
普段は優しく人当たりも良いパートナー。
モラハラだと気づいたとしても「別れると寂しい」、もしくは「別れたいと言ったら何と言われるのか考えたら怖い」という恐怖心から、結局自分から離れることができなくなってしまいます。
DVやモラハラを相談してみる
被害者は被害に遭っているのにも関わらず「これは普通のコト」と、誰かに相談しようともしません。それどころか「私が悪い」「誰かに知られると恥ずかしい」とまで思い込み、一人で抱え込んでしまいます。
自分とパートナーの関係は「異常」なのだろうか。そんな疑問を感じても、他人に相談しようと一歩踏み出すのはなかなか難しいものです。
仮に誰かに相談できたとしても、相談相手に知識がなければそれをモラハラ・精神的DVとは捉えず、当り障りのないアドバイスをしてしまうこともあるでしょう。それどころか、あなたを責めるようなことを言われてしまうかもしれません。
状況をうまく伝えられない。そりゃそうです。自分の欠点を晒したり、自分のパートナーの悪口を言ったりするのは憚られて、無意識にちょっと軽い感じで話してしまうから深刻さはなかなか伝わりません。
かといってそのまま我慢していても何も良いことはありません。むしろパートナーは益々エスカレートしてしまうかも。
お子さんがいる場合はお子さんへの悪影響も考えられるので、早めに対処した方がみんなの幸せに繋がります。
思い切って別れる
どうすればこの深い闇から逃れることができるのか。それは別れてしまうことです。
相手と離れて初めて、自分がモラハラ・精神的DVの被害者であったことに気がつく場合もあります。
結婚して子どももいるからモラハラ夫とわかっていても簡単には離婚できない。そう思い悩んでいる人も多いでしょう。
別れるにはかなりの勇気と労力が必要です。そして場合によってはその後の金銭的な心配も出てきます。
それでも自分自身が崩壊してしまう前に、何とか、どうにかして別れてください。地域によっては弁護士の無料相談も開催されているので利用してみるのもおすすめです。
別れて寂しい、悲しいと思えるのはびっくりするくらい一瞬です。
そのあとに訪れるのは今までに感じたことのないような開放感と幸福感。
そして「ホッとできる」穏やかな毎日が待っています。
記事作成日: 2015年3月12日 / 最終更新日:2016年4月25日
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