カイジのスピンオフ「中間管理録トネガワ」は、なぜ圧倒的に面白いのか | スリムキュー - slimqu

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利根川幸雄が主人公になった、カイジのスピンオフ「中間管理録トネガワ」が発売されたので2巻買ってみたら、圧倒的面白さだったのでレビュー。

利根川幸雄を知らない人に、利根川がどういった人間なのか簡単に説明しておこう。

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目次

利根川幸雄

[公式サイト] 中間管理録トネガワ « ヤングマガジン公式サイト『WEBヤンマガ』

利根川幸雄は福本伸行が描く漫画「逆境無頼カイジ」に出てくるキャラクター。帝愛グループという消費者金融を柱とする極悪サラ金会社の最高幹部であり事実上のNo.2。

主人公カイジなどの債務者は借金返済のために、帝愛グループが用意した生死をかけたゲームを行う。利根川はゲームのMCを務める。

トップである兵藤会長に叱咤激励されながらも、会長を喜ばすために様々な施策を練り、饒舌を駆使し、イカサマを使いカイジを苦しめる。カイジに「優秀なひと」と言わしめたほど頭がよいが、カイジとの対決で敗れ失脚してしまう。

「金は命より重い」「世間はお前らの母親ではないっ」という漫画界に残る名言を残した。そんなカイジの宿敵だった利根川が、スピンオフで主人公となる。

「中間管理録トネガワ」は、利根川の考えや部下に対する感情を読める漫画なのだ。

中間管理録トネガワを買う

とりあえず、2冊買った。上の写真は「中間管理録トネガワ」の1巻と2巻。

健康に気を使っているのか、1日分の野菜と書いてあるジュースを持っている。そういえば徳川家康は健康に強い関心を持っていた。成功者は健康に気を使う。

帯にメッセージが書かれてあった。

ククク・・・読み違えたっ・・・・初版部数っ!!
大重版だ、カイジくん。(1巻おびより)

負けられんっ・・・・!!カイジくんにはっ!!
王の横暴にも負けず・・!部下の暴走にも負けず・・!

カイジの悪魔的スピンオフであると強調してある。原作に忠実な絵柄と本編に対する、いじり方が絶品。スピンオフと書いてあるが、完全にギャグ漫画である。

なんと、限定ジャンケンの素案らしきものが書かれている。

企画書作成・会議・自己紹介などビジネス色が強いのに読みやすいし、ギャグとシリアスのバランスが絶妙である。

バーベキュー場での利根川の苦悩。黒服の反抗的態度に対するストレスや対応。ちょっとした人間関係の中にも、本編さながらの緊迫感がある。

帝愛グループのトリビア

本書を読み進めるうちに帝愛グループの内部情勢が発覚した。

  • 帝愛本社資料室に各国の映画が集められている
  • 兵藤会長が最も嫌いな言葉は「ありのまま」である
  • 限定ジャンケンは黒服の企画によって誕生した
  • 帝愛本社には兵藤和尊専用の大浴場「王の湯」がある

また兵藤会長は最近の時事ネタをチェックする習慣があるのか、最近の流行にご立腹なようだ。

登場人物は、兵藤会長・利根川・黒服。カイジはもちろん出てこない。

なんと2巻の巻末でチンチロでイカサマした大槻班長が登場している。というか主人公になっている!「1日外出録 ハンチョウ」というタイトル。これは嬉しい、まさに圧倒的オマケっ・・!

スピンオフから利根川の名言を抜粋

スピンオフから利根川の名言をピックアップしてみよう。

  • 聖徳太子か!そんな一斉に話しかけられて・・ワシはっ!
  • またも水泡・・霧散・・週末のゴルフが・・パァ・・!!
  • 改名しろっ・・!ワシの覚えやすい名前にっ・・・!
  • 出たな・・!いきなり・・!妙案・・!

う~む、中間管理職っぽい。

1巻は会議・自己紹介・バーベキューのお話。

2巻は企画書・衛生管理・大月班長など。

ともあれ、本編よりギャグのクオリティが高いスピンオフは中々ないと思うので、一度読んでみるとよいだろう。

記事作成日: 2016年4月15日 / 最終更新日:2016年4月23日

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