おいしく感じたら熱中症!?知っておきたい熱中症予防と経口補水液の作り方 | スリムキュー - slimqu
毎日嫌になるほど暑い日が続いていますね。熱中症で救急搬送というニュースが流れるたびに、この暑さを恨みたくなってしまいます。
いつまで続くの?この暑さ!!まあ愚痴ばっかり言っていても仕方ありません。自分が、家族が、熱中症にならないために知っておきたい熱中症予防策や、熱中症になってしまった時の対処法など、最低限知っておきたい熱中症対策について書いていきます。
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熱中症の水分補給に最適な経口補水液の作り方も覚えておくと便利ですよ。
目次
そもそも熱中症とは?
熱中症とは、暑さが原因で起きる体の不調のこと。人は何もしなくても毎日大量の水分を放出しています。
暑いと体温調節をするために汗をかきます。暑さで体内の水分を失い続けると、脱水症になってしまいます。そのままの状態でいると、体は水分をそれ以上失わないように汗をかくことをやめ、体温が上昇しはじめます。そして熱中症と呼ばれる症状になります。
熱中症を予防するには、脱水症状にならないように早めに水分補給することが何より大切なことなのです。
脱水症のサインとは?
脱水症になってしまったら、どんな症状が出るのでしょうか。脱水症のサインをチェックしてみましょう。
・めまいがする
・頭痛がする
・吐き気など、ムカムカして気持ち悪い
・食欲がない
・体がダルイ
・体が痛い
・何だかボーっとする
・反応が鈍い
・足がつる
・お酒を飲んでいないのに二日酔いのような状態
以上の項目でどれか当てはまれば脱水症の疑いがあります。
こんな場所でも熱中症!?生理中は特に注意!
熱中症は暑い中を出歩いたり、運動したり、仕事で動きまわったりしている時になるものだと思っていませんか?もちろん外は室内よりも危険度が増します。
ですが、室内でも熱中症になるケースも多々見られます。特に料理中、火を使う時はキッチン付近の温度変化に注意しましょう。トイレも換気を怠らず、熱い空気がこもらないようにすることが大切です。
女性は生理中、特に熱中症への注意が必要です。黄体ホルモンが多く分泌される生理前は、体内に水分をためようとします。生理が始まると出血とともに水分が排出されるので、生理中の女性は特に気をつけなくてはなりません。
渋滞中の車内は「かくれ脱水」に注意!
お盆の帰省など、猛暑の移動は熱中症、かくれ脱水に要注意!
渋滞中の車内には、窓越しに常に暑い日差しが降り注いでいます。窓越しとはいえ、太陽の熱がカラダにあたって汗もかきやすくなっています。
しかし、真夏の渋滞でエアコンをつけない人はそうそういないでしょう。なので、車内はいつもエアコンが心地良く涼しい風を運んでくれている状態。自分が汗をかいているということに気がつかない人も多いのです。
汗はエアコンによって蒸発します。だから汗をかいても気がつきません。そのまま放置しておけば、知らないうちに脱水状態になっていることも多いのです。
渋滞時に限らず、ドライブ時の「かくれ脱水」対策として、1~2時間おきに休憩をとり、その時に水分補給はもちろんのこと、車外に出て腕や肩を回したり、屈伸運動をしたりして、体の血液の循環を良くするように心がけましょう。
狭い場所で同じ姿勢を続けているとエコノミー症候群になる危険性も出てくるので、軽い運動は休憩を取るたびに行うことをおすすめします。
喉が渇いたからといって水だけを飲むのは危険!
汗をかいた時、脱水を防ぐために水だけを飲んでいても意味がありません。なぜなら、体から出て行く汗などの水分の中には電解質(イオン)も含まれているため、その失われた電解質も補給する必要があるのです。
電解質って何?と思われるかもしれませんが、簡単に言っちゃえば塩分のこと。
人は塩と水があればある程度は生きられるって聞いたことがありませんか?そうなんです。水だけでなく、塩分も摂る必要があるんですね。
体内の塩分量が少なくなっている状態で水だけを飲んでしまうとどうなるでしょうか。体内に水が入ってくることでさらに体内の塩分が薄まり、そのことによって人の体は生命の危険を感じ、水分を体外に出して塩分濃度を保とうとします。
ただでさえ脱水状態なのに、どんどん汗をかいたり尿として水分を出したりしてしまい、さらに脱水が進んでしまうという、とても危険な状態に陥ってしまうのです。
当然のことですが、ビールなどのアルコールで水分補給♪なんて、全く意味がありません。
普段の熱中症予防には「麦茶」がおすすめ
麦茶にはミネラルが含まれています。カフェインは含まれていないので、小さなお子さんからご年配の方、妊婦さんにも安心して飲んでいただけます。
水やコーヒーを飲んでいるだけでは「水分補給」としては十分ではないということです。
お部屋や車でクーラーが効いている状態でも熱中症になってしまう場合もあります。涼しいから脱水に気が付きにくい状態になりますので、「ノドが渇いた」と感じる前に水分をとるように心がけましょう。
特にご年配の方は気温の変化も感じにくくなってきます。特に気をつけてください。
脱水症状(熱中症)の初期症状には「水分+塩分」
軽めの運動中や運動後にゴクゴク飲む場合は、自動販売機などでも購入できる電解質飲料、ポカリスエットやアクエリアスなどでも喉の渇きは癒せますが、熱中症の初期症状には、より体液に近い「経口補水液(けいこうほすいえき)」を飲むことが有効です。激しい運動をしてたくさん汗をかいた時などの水分補給にも適しています。
経口補水液には、水分と塩分がバランスよく含まれているので体内のNa(ナトリウム)不足を補ってくれます。先述したとおり、脱水状態になった場合に水だけを飲むのは危険です。また、普段飲んでおくと良い麦茶も、脱水状態においてはイオン不足のため適切ではありません。
それじゃあ普段から経口補水液を飲めばいいんじゃないの?と思われるかもしれません。しかしながら経口補水液には塩分のほか糖分もかなり含まれているので、何もしていない時に飲むには高カロリーなのです。
熱中症などの脱水症状に有効な経口補水液は、嘔吐や下痢を繰り返すような症状の水分補給にも適しています。
経口補水液の作り方
急な脱水症状、熱中症に対応するために、飲む点滴「経口補水液」の作り方を覚えておきましょう。どのご家庭にもあるものだけで作ることができるので、ぜひ作ってみてください。
【材料】
・水 1リットル
・塩 3g
・砂糖 20~40g
・レモン果汁やライム果汁、グレープフルーツ果汁など お好みで
上記の材料を混ぜれば経口補水液のできあがり!
レモン果汁やライム果汁、グレープフルーツ果汁などは入れなくてもできますが、入れることでさっぱりとして飲みやすくなります。
ただし手作りの経口補水液は日持ちしないため、作ったその日のうちに飲みきってしまうことをおすすめします。
作るのが面倒な場合は、市販されている経口補水液「オーエスワン(OS-1)」を常備しておくのもひとつの手です。
経口補水液を美味しいと感じたら危険信号!?
経口補水液は、効率的で安全な飲み物ですが、普通の人(脱水状態ではない人)にとっては決して美味しいとは言えないドリンクです。それは作り方を見ていただいたらご理解いただけると思いますが、塩や砂糖が普通のドリンクよりも多く入っているからです。
脱水が進んだ人は味覚が鈍くなっています。ですから、経口補水液を飲んだ時に「おいしい!」と感じたら、それは気が付かないうちに脱水症状が進んでいるという可能性があります。
そのことを逆手に取って、脱水症になっていないか確かめるために経口補水液を少量飲んでみる、ということも熱中症対策としてできますね。
まだまだ暑い日が続きます。熱中症対策をしっかりとって、この夏を乗り切ってくださいね!
記事作成日: 2015年8月12日 / 最終更新日:2016年4月24日
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