前頭葉の働きと鍛え方

前頭葉の働きと鍛え方

MikeRenpening / Pixabay

最近やる気が低下していたり、冷静さをなくしトラブルを誘発しやすくなっていたりしていませんか。もしそうであれば脳の最高司令部である前頭葉を鍛える必要があります。前頭葉は理性や意欲・意思決定に関係しています。このページでは前頭葉の働きと改善方法をご紹介します。

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前頭葉とは


前頭葉はおでこの後ろ、大脳の前方、側頭葉の上前部にある領域で、前頭前野・運動野・運動前野に分類されます。前頭前野を前頭葉と呼ぶこともあります。

前頭葉は思考・運動・創造を司る最高司令塔と考えられています。

意欲ややる気を高めたり、頭に思い浮かべたことを行動にうつしたりする働きがあります。感情をコントロールするのも、決めたことをやり遂げるのも前頭葉の働きです。

人間らしい行動をとれるのは他の動物と比べて前頭葉が発達しているからです。

前頭葉の働きと改善方法

前頭葉の働きをまとめました。

  • 意欲を高める
  • 思考する
  • 実行力
  • 面倒なことができる
  • コミュニケーションをとる
  • 集中する
  • 計画を立てる
  • 感動する
  • 決断する
  • 分析する
  • 運動する
  • 意思決定をする
  • 状況を理解する
  • 感情のまま動かない、我慢する

極端な例をいえば、今まであったことを分析しながら、新たな目標をたて、今後どうするか歩きながら考え、ブツブツつぶやくと、前頭葉がフル回転するわけです。

優位半球(通常は左)の前頭葉前半部は、思考、自発性(やる気)、感情、性格、理性などの中心です。病気や怪我で優位半球の前頭葉が障害されると、これらの機能が低下します。具体的には、几帳面な人がだらしなくなったり、幼稚になったり、極端な例ですと目はあけているけど一日中ぼーっとしてなにもしない状態になります。 脳の解剖とはたらき

逆をいえば、これらの働きが鈍くなっていたとしたら、前頭葉の働きが弱くなっている可能性があります。

前頭葉の働きが弱いと

前頭葉の働きが弱くなるとどういった症状が出るようになるのでしょうか。以下まとめました。

  • 我慢すべきときに我慢できなくなる
  • 己の感情のまま行動する
  • イライラすることが多くなる
  • 面倒くさがるようになる
  • 不注意が多くなる
  • 言葉をうまく話せなくなる
  • 運動機能に問題がおこる
  • 目標を立てれない
  • 実行にうつせない
  • 幼稚になる
  • 1日ボーっとする
  • コミュニケーションが下手になる
  • 面倒な仕事を先送りにする

など、大きな問題になってしまいます。あなたが仕事をしているのなら致命的です。もし最近上記のような傾向がある場合は、ひょっとすると前頭葉の働きが鈍ってきているのかもしれません。

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また前頭葉の発達が悪いとADHDや認知症の原因であるとされています。ADHDの人の前頭葉は正常な人の脳より小さく血流が少ないことが研究で判明しているそうです。

アスペルガー症候群などの発達障害の中で、表情から相手の感情を読み取るコミュニケーションが難しくなっている人は、脳の「前頭葉」で一部の神経活動が低下している可能性が高いとの研究結果を京都大の佐藤弥特定准教授(神経科学)らのチームがまとめ、18日までに発表した。 アスペルガーなど発達障害、前頭葉で神経活動低下  :日本経済新聞

前頭葉の鍛え方と改善方法

前頭葉を改善するためにどのような鍛え方をすればよいのでしょうか。

掃除

手軽に前頭葉を鍛える最も簡単な方法の1つが「掃除」です。細かく面倒な作業は前頭葉の働きを高めます。

一旦掃除をやり始めると止まらないことってありますよね?また、掃除をした後に仕事や家事が捗ることってないですか?仕事や学校の始業前に掃除をするのには理由があるのです。

掃除は

  • 計画を立てる:手を動かしながら掃除の手順を考える
  • 計画の実行:手順通りに体を動かす
  • 集中する:没頭・黙々と掃除する
  • 思考:整理整頓するので頭を使う

これだけ多くのことを無意識に行っています。前頭葉の働きが活性化され、やる気や実行力が上がります。

掃除が行き届いたお店の店員の声はハキハキしていて、しっかりした動きをしています。従業員が掃除をする会社は元気があります。

やる気を高めることに繋がる掃除は終業時より始業前の方がよいので、会社に着いたら最初に掃除をするとよいでしょう。

清掃員の仕事は意外とストレスがたまらないと聞きます。これは前頭葉が活性化された結果、イライラやストレスが軽減したからです。

筆者も仕事のやる気が出ないときは、掃除機をかけ、部屋全体を拭きあげるようにしています。そうすると仕事が捗るのです。

このように掃除は前頭葉を鍛えて、人間らしい動きを引き出してくれます。

有酸素運動

有酸素運動は前頭葉の活動を高めるので、脳の若返りや前頭葉のトレーニングに有効です。有酸素運動は全身の7割の筋肉が集まっている下半身を動かす運動であり、運動することで大量の酸素が脳に送り込まれます。また、有酸素運動は新しい脳細胞を生み、認知機能の低下も防ぐといいます。

高齢者やADHDの人ほど、有酸素運動をすべきなのです。

ウォーキングなどが一番よいですが、慣れてくると脳の活動も鈍くなるので、いつもと違う道を散歩するとか、速度を変えてみるなど変化をつけながら散歩すると前頭葉に刺激を与えやすくなります。

手で鼻と耳を掴む

なんと「右手で鼻を掴んで左手で右耳を掴むで拍手する」という動作を逆にしながら繰り返すことで前頭葉が鍛えられるそうです。

右手で鼻を掴んで左手で右耳を掴んで拍手して逆にする。これを繰り返す。脳の鍛え方! 前頭葉・ドーパミンをアップさせる方法とは? 林先生の今やる!ハイスクール

慣れない動きや混乱しそうな運動をすることによって前頭葉に刺激を与え活性化させようとする方法ですね。ただ、日常生活で絶対に行わない動作なので、電車や公共の場で行うと「あいつ何やってんだ?」と注目を集めてしまう可能性があります。

音読をする

音読をするとセロトニン濃度が高まり精神が安定するので、他人と接するときにリラックスしコミュ力が高くなります。

インプットとアウトプットを同時に行うので頭の回転をよくなります。音読することによって前頭前野が刺激され脳の血流が増加し、意欲が高まります。

なお、高速で音読すると脳の処理能力が高まりやすいそうです。本の文字を眼で追うだけの黙読より、声に出しながら読む音読が効果的とのこと。

頭を鍛える方法として、もっともオススメなのは音読です。文字を読みながら声にも出すことによって、3つの感覚器官が使われます。 頭を鍛える方法とは?~音読によって前頭葉や右脳、海馬が活性化

音読する文章は、どんな文章でもよいです。本でも新聞でもOK。ただ、興味のない書籍は飽きやすいし、
難解な単語が多く出現する専門書は音読が途切れやすいので、慣れるまでは興味のある本や簡単な絵本などがよいでしょうね。未読の本を高速で読み上げると、より前頭葉のよい刺激となるでしょう。

ブツブツつぶやくのではなく、はっきりと発声することが大切です。

※ 久しぶりに筆者も音読をやってみたのですが、最初は5分で音を上げました。中身を理解しながら音読するので結構疲れますね。パズルを解いたあとのような疲労感です。

毎日計画を立てて実行する

計画を立てて行動するのは前頭葉の働きなので、計画→実行、この一連の流れを習慣づけてあげればよいのです。例えば机の整理整頓をするとか日報をつけるとか何でもよいです。

ここまでをまとめると「超スピードで音読をしながらランニングをする」というトリッキーな動作が最も効果的だと考えられますが、通報される可能性も無きにしもあらずなので、別々に試してみましょう。

記事作成日: 2016年10月26日 /

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